愛があれば何とでもなると思っていた。
…思っていた。

メイルカです

I look at the state




なんだろう、この状況…
私の上にメイコがいる。

「あの…」
「なんで、私の上に貴女が…?」
「えっちしようとおもって」

さらりとすごいことを言いながら、メイコは着実にボタンをはずしてく。

「いや、あの…えっちって…」
「だめー?」
「だめではないですが…」
「ならいいじゃない」

酔ってるのかと思ったが、そういうわけでもなさそうだ。
おなかが冷気に触れたとかと思うと、既にブラがはずされていた。
いつ…?

一日の終わり、さぁそろそろ寝ようという時だ。
気付いたら部屋にメイコがいて、気付いたらメイコが上に乗っていた。

「な、なぜ今…?」
「欲情したから」

一瞬変換が間に合わなかった。
浴場?よくじょう…欲情?
寒いと思って下を見ると、何故かまっぱの私が横たわっていた。

「Indeed…」
「ん?なんか言った?」
「いえ…なにも…」

抱かれ慣れている自覚はある。
上に誰かがいる状況は、過去に経験してはいる。
でも…その誰かは全員男で、女性だった試しなどないのだ。

「あ、言っておくけど私も女同士の経験ないから」
「Seriously?」
「ルカって慌てると英語喋る癖あるの?」
「いえ、そんなことはないですが…」

ふーんと興味なさそうな声を出しながら、するりと私のうなじを撫でた。
興味ないなら聞かなければいいのに…
メイコの顔が近づいてきたと思ったら、そのまま口づけられた。

「んぅ…!?」

そうか、セックスするんだったら、こういうキスも有りか…
口内に入ってきた舌が、ゆるゆると動き回る。
まるで、私の口の中を確かめるように…
メイコの舌を誘導するように、自らの舌で触れるとスイッチが入ったのかキスが激しくなる。

「…んっ…!」

メイコの冷たい手が、そっと胸のふくらみを包む。

「…冷たいです…メイコの手…」
唇をはなして文句を言う。
「じきにあったまるわよ」

そういう問題ですか…
「ん…は…ぁ…」

流れるような動きで、器用な手が乳首をつまむ。
右手で、私の耳を露出させるとちゅっと音をたててキスをする。
メイコの舌が輪郭に沿って動く。
首から背筋にかけて、ぞくっとしたものがはしる。
左手で乳首をいじる手も止めない。

「あ…い、やぁ…んっ」
「…私に触られるのはいや…?」
耳元でささやくせいで、吐息が耳にかかる。
「んっ…あ…や、じゃ…ないです」

ふふっと耳元で笑うと、メイコは耳から舌を離してそのまま胸の突起へ移動する。
同時に、じりじりとメイコの左手が下に下がっていく。
触れるか触れないかの微妙な感触がくすぐったくて身を捩る。
中指がおへそあたりに到達してはっとする。

「ちょっ…あの…まっ…!!」
私の言葉を聞いて、ぎりぎりで手の動きが止まる。
「なに?」

胸に吸いつきながら、不機嫌な声を出す。

「あの、今日はその…」
「いやじゃないって言ったじゃない」
「そ、そうなんですが…」
「なぁに?」

体勢が恥ずかしいことに今更ながらに気づく。
私の返事を待たずに、メイコの手がまた動く。

「ま、まって…んん…!」
「うわぉ…すごい」

だから嫌だったのだ。
まだ触られたばかりなのに…

「ねぇ…なんでこんなに濡れてるの?」
「あっ…ふ、んぁ…」

ゆっくりと敏感なそこを、メイコの指が包む。
まるで洪水。

「ねぇなんで?」

あまりの恥ずかしさに両手で顔を隠す。
丁寧に丁寧に、私の反応を確認しながら触っていく。
「んあぁ…あ…メイコ、が…触るから」
私の言葉に返事をせずまた乳首を口に含む。

優しく擦るだけだった親指が、突起を潰すようにいじり始める。
突起をいじる指はそのままに、別の指が入り口でクチクチと音をならす。

「ぁ……やだ…音、恥ずかしっ…あぁ」
「…かわぃ…ねぇルカ、顔みせて?」
「ぃや…無理、です…んはぁ…」
「だめー、みせて」

体に触れていないほうの手で、顔を覆う私の手を無理やりはずす。
「ぅぅ…」
入り口あたりで遊んでいた指がぐっと中に入ってくる。
私を傷つけないように、ゆっくり優しく。

「はぁ…んぅ…あ」

細い女性らしい指が奥まで達したかと思うと、またゆっくりと引き返していく。
鈍くても、体の奥に響く確かな快感。

「ん…あっ…めーこ…」
「なぁに?…気持ちい?」

息を切らして、必死にうなずく。
顔を隠したくても、片手で腕を抑えられているせいで、メイコの前に赤い顔をさらすことになる。
中で数回の往復を繰り返したあと、入り口に違う指を感じた。

「好きよ…ルカ」
「ああっ…あ…んっ…」

中で2本の指がばらばらに動く。
適当に動かしているようでも、確実に一番感じるところを突いてくる。
押し上げるように強めに指が動く。

好きの返事がしたいのに、押し寄せる快感のせいで言葉にならない。
口から洩れるのは、意味をなさない喘ぎ声と彼女の名前。

ここまで丁寧に触られたのは初めてかもしれない。
こんな快感知らない…
2本のうち一つが弱いところを探し当てる。

快感のためか恥ずかしさのためか、予期していなかった涙が流れる。

「あ…くぅ…は、あ、あぁっ…メ、イコ、も、駄目…イきそ…」

気付かないうちに解放されていた手で、メイコにしがみつく。
駄目だ、もうイく、と思った時に口をふさがれる。
ぐっと親指が突起を押す。
瞬間、世界が真っ白になってメイコしか見えなくなった。
メイコの指を締め付けるのを感じながら、悲鳴をのみこんだ。

呼吸が落ち着くまで、彼女は私の体を強く抱きしめていた。

「…んぅ…」
指が引き抜かれる感覚に、思わず声が漏れる。

「大丈夫…?」
「だい、じょーぶ…です」
「うーん…もっと色々イジメたかったんだけど…今日は様子見ってことで」

頭を撫でられる気持ちよさに睡魔が襲ってくる。
なんてこと言ってるんですか、と文句を言おうと口を開くが、襲ってくる睡魔の陰謀でうまく言葉が出ない。
文句を垂れるのは目が覚めてからにしよう。
今はとりあえず、彼女の胸に抱かれて眠りたい。
でも…最後の力を振り絞って一つだけ…

「今度は…メイコも脱いでください…」
私だけ裸は恥ずかしいです。

続く言葉は夢の中に…








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