メイルカかメイミクでヤンデr(ry…という電波越しのリクを頂いたのでやってしまった←
とりあえず、メイルカなのかメイミクなのか分からない出来に…

短いついでに、救いがないです
がっつり流血しているので、苦手な方はご遠慮ください


ネイル




ぐっと喉を押さえる手に力が篭る
来るしそうに呻く声
聞こえてくるそれは、もはや声なのか音なのか…

無数に浮かぶ青い血管
私の手に見えるものと違い、美しかった
愛おしくて愛おしくて、息が詰まりそうだ

自分の汗か彼女の汗か、手がずるりと滑り、白い肌に傷をつけた
意外と深いその傷口から、流れる一筋の鮮血
まるで期をはかったかのように、切れた唇からこぼれ落ちた私の血が、彼女のそれと混ざりあう
いつの間にか強く噛み締めていた唇が、自らの歯で貫通されたことに気づく
痛みがあまりにもちっぽけで少し可笑しくなった
どうせすぐに楽になれる
私も貴女も…

彼女の口の端から、よだれが溢れていることに気がついて、舌でなめとってみる
血の味は感じないのに、彼女のそれはとても甘かった

彼女の呻き声が聞こえなくなったかと思うと、ふっと瞳の光が消えた
ろうそくの火を吹き消すのと同じくらい呆気ない

もし目が醒めてしまったら、きっと痛みを感じるに違いない
そんなことになったら可哀相と思って、私は手の力を緩めなかった

彼女の血が私の手を汚していく
まだ温かい血が潤滑液となって、手がぬるぬると滑った
私の爪の色と、彼女の血の色は同じ

私と貴女がずっとずっと一緒にいられる為の儀式
大好きな人の花は、私自身の手で手折ってあげなくちゃ

血で汚れた手で彼女の瞼をおろしてやる
光の失せた瞳が見えなくなった

耳の奥できぃんとした音が響く
徐々に力が抜け、震える手で彼女の顎を掴む
私の手についた血が、今度は彼女の綺麗な顔を汚す

これでいい、これでよかったのだ
開きっぱなしの唇に、切れた唇を押し付ける

もうこの唇が、緩やかに孤を描いて私の名を紡ぐことは無いのだと

気づいて私は



少し、泣いた






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