いただいた!
ソラさまより、相互記念です!

メイルカ前提のリンミクでリクエストしたら想像以上に可愛いものを頂いてしまった…

あいらぶゆー




「ねぇ、ルカー。」
「はい、なんでしょうか?」

 リビングのソファでルカを膝の上に乗っけているメイコは、ルカの長くて綺麗な髪を手で束ねた。ルカがメイコの膝を跨ぐ形で座っているため、彼女らの顔の距離は異常に近い。
いかにも恋人同士の逢瀬です、といったかんじである。ルカはにやにやと口元を弛めているメイコの表情を見て、少しだけ眉を寄せた。嫌な予感が、する。ルカは目の前にあるメイコの顔をなるべく見ないようにして、メイコの言葉を待つことにした。

「ちょっと髪型変えてみない?」
「ざっぱり切る、ということですか?」
「違う違う。ポニテとかツインテとかにしてみない?ってことよ。」

 そう言って、メイコは手の中の髪束をポニーテール風に持ち上げた。それにより、ルカの普段は隠れているうなじが空気に触れる。
なんとなくくすぐったいかんじがして、ルカは少しだけ笑った。そんなルカの様子を見て、メイコは笑う。ルカ、やっぱり敏感だよね。かわいいなぁ。
 ルカは、メイコの笑顔を見て顔を赤らめた。なんで、この人はこんなに格好良い笑い方をするんだろう。

「るーか、もしかしてうなじ弱い?」
「なっ、なななっ、なに言ってるんですか!普通です!普通ッ!」
「顔真っ赤ー。動揺してんの?…可愛いな、ルカは。」

 ルカがわたふたと慌てて顔を朱に染めるのを見て、メイコは嬉しそうに目を細める。先程までのメイコと明らかに雰囲気が違っていた。ぞくり、とルカの首筋が反応する。
メイコの顔が近付いてくる。ルカは、メイコの真剣な表情に見惚れた。

「ルカ、」

 甘いメイコの声を聞いて、ルカは瞳を閉じた。後に与えられるであろう感触を想像したルカの頬は林檎のように真っ赤であった。





「うわわわわ、…大人だぁ。」

 メイコとルカの一連のやりとりをこっそり覗いていたミクはルカ以上に顔を真っ赤にしていた。そして、その真っ赤な顔のままそろそろとこの場を去ろうとする。
さすがに、これ以上覗くのは、耐えられない。ミクは真っすぐに歩く。向かう先は、ミクの大好きな恋人の部屋である。
 こんこん。たどり着いた彼女の部屋の前。控えめに扉を叩いて、ミクは小さく息を吸った。

「ミクちゃん?」
「…うん。開けて?」

 扉を叩く音だけでミクの恋人――リンは自分の愛する彼女であることを察したらしい。ミクが言葉を返した後、リンはすぐに扉を開いた。がちゃり。
リンが目にしたのは真っ赤な顔のミクだ。リンは、ごくりと喉を鳴らした。可愛い。なんだろう、このかわいいいきもの。

「…リン、ちゃん。」
「なっ、なぁに?」

 ミクは少しだけ俯いていて、リンを上目遣いで見ていた。身長の関係で普段は上目遣いのミクを見れないリンは、自分の心臓が早鐘みたいに鳴っていることを感じる。
赤い顔になった二人の中で、最初に動いたのはリンだった。はにかみ笑いをミクに向けると、部屋の中にミクを招き入れる。そして、扉を閉めた。なんとなく、その音がいつもよりも室内に響いたようにリンは感じた。ドキドキ、する。とりあえず、二人はリンのベッドに腰掛けた。リンの心臓が、より一層跳ねた。

「ミクちゃん、…どうしたの?」

 落ち着け、落ち着け、と自身に言い聞かせてからリンはミクに話し掛けた。ミクは真っ赤のままだ。
ミクの口は何かを発してはいないものの、モゴモゴと動いていて何かを話そうとしていることは見てとれた。リンはミクの言葉を待つ。自らの心臓の音は気にしないように努めた。

「…あの、ね、リンちゃん。」
「う、ん。…なぁに?」
「あの、ね。」

 心臓が爆発するんじゃないかとリンは思う。俯きがちなミクが、可愛くて仕方なかった。理性無くなって押し倒しても文句は言われないであろう。
ミクが文句を言うか否かは別として。リンは頭の中でぐるぐるとそんなことを考えた。ミクが、すぅっと息を吸ったのを耳で聞き取る。

「リンちゃんは、さ。私の別の髪型とか…見たい?」
「へ?」
「ポニーテールとか、…あっ、あと髪縛らないとかっ。」

 ミクの口から出た言葉に、リンは驚いた。あれだけ前振りがあったから、「キス、しよ?」とかそういう類の話だと思っていたからだ。
リンはほんの少しだけ残念だと思うと同時になんとなく安心していた。キスなんて、できる気がしない。照れくさくて。したいけど!したいんだけどね!
 リンとミクは恋人である。しかし、彼女たちの関係はプラトニックである。ひどく純粋な関係なのだ。
メイコとルカのような大人な関係ではなく、未だキスすらもしていない極めてウブな関係。リンはたまにそれ以上を望む素振りを見せるも、ミクを大切に思えば思うほど、手を出せなくなってしまう。リンは自らをへたれだ、と罵りつつもミクに自分の欲をぶつけるようなことはしないできた。
 ふう、と安堵の息を零して、リンは無邪気な笑顔をミクに見せる。ミクは、それを見て頬に熱を持たせた。

「髪縛ってないミクちゃんが見たい、かな。」
「ほ、ほんと?」
「うん。ツインテなミクちゃんも可愛いから好きだけど、他のミクちゃんの一面が見たい。」

 嬉しそうなミクちゃんを見て、リンも嬉しくなった。ミクは、自らの髪を束ねているゴムに手をかけた。ふぁさり。
解放された髪が重力に従って、下ろされた。髪を縛っていないミクを見て、リンは胸を高鳴らせる。普段、ミクは設定年齢より幼く見えるのだが、妙に色気を持った年相応の女の子に見えたのだ。

「…どう?」
「へ、あっ、どっ…どう、って?」
「その、感想とか…。」

 もごもごと少しくぐもった声でミクが尋ねる。先程まで可愛く見えていたミクの朱の差した頬が、リンには色っぽく見えていた。
髪を下ろすだけで、こんなに色気ムンムンになるなんて反則だ!
 リンは、ドキドキしていた。言葉が上手く発することが出来ない。あたしは今までどうやって話していたんだろう!

「…えと、あー、その、」
「やっぱり、いつものミクが、いい?」

 しゅん、と頭を下げたミクを見て、リンは狼狽える。そんなことはない!普段のミクちゃんも可愛いけど、今のミクちゃんも魅力的だ!むしろ理性吹っ飛びそう!
――そう思っていても、上手く声が出ない。出せない。それだけミクの姿はリンに衝撃を与えていた。
 ミクに誤解を与えたままではいけない、とリンは必死に頭を回転させる。そして、一つの選択肢を脳内で実行することにした。

「ミク、ちゃん、」
「……リンちゃん?」

 ――――――――ちゅ。

 可愛らしいリップ音が静かな室内で響いた。リンがミクの頬に唇を当てたのだ。
ミクは何が起きたのか最初理解出来なかったが、自分の頬にリンが口付けたという事実がわかった途端、顔中が熱くなった。対するリンも、真っ赤になっていた。少しだけ潤んだ瞳をミクに向けて、リンは口を開いた。

「ミクちゃん、すごく、かわいい、よ。……いつも、だけど。」

 小さな声でたどたどしくリンが言った言葉は、ミクの耳に吸い込まれた。うわうわ、リンちゃん、かわいい。

「ありがと、リンちゃんもかわいい、よ。」

 ミクが告げると、真っ赤な顔の二人は、一緒に小さく笑った。






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大人なメイルカも素敵だけど、ウブなリンミクが可愛すぎる…!
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心の底からありがとうございます!

そして私はソラさんにあいらぶゆー←

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